• お米の出来は?

    残念ながら出来上がったお米「はえぬき」は充実度不足で二等米でした。

    米粒が全体的に細いのだそうです。

    収量はいいところ、わるいところ全部均して8俵半でした。

    籾の嵩はありましたが、くず米が多くて貯まりませんでした。

    刈り取りの時期をもう少し遅らせては?とも思いましたが、

    それでどのくらい稔が進むものなのかはわかりません。

    食味に関しては、機械で測定こそしませんでしたが、

    食べてはまったく問題なし、新米としておいしくいただきました。

    来年の課題としては、

    ①播種時期を可能な限り早くする

    ②元肥の増量

    ③初期除草剤は新剤(1kg粒剤)オサキニを使用してみる

    ④播種時に部分的に殺虫剤を散布する(イネミズ対策)

    ⑤倒伏させない追肥体系


  • 刈り取り

    刈り取りは9月28日から始まり、10月4日には終了しました。

    出穂の時期からみて、収穫は10月以降かなと思っていましたが

    例年にない残暑(9月の彼岸まで真夏日が続いた)の影響で

    かなり登熟が進んだものと思われます。

    刈り取ったインプレッションは、籾嵩はけっこうありました。

    あとは稔り具合です。

    刈り取り水分は25%前後でした。


  • 直播ひとめぼれ

    今年直播に取り組んだ品種はほとんどの田んぼが「はえぬき」なのですが、

    一枚(35a)だけ試験的に「ひとめぼれ」を作ってみました。

    発芽や出穂の時期はほぼはえぬきと同様でした。

    ただこの田んぼだけ特別栽培米の申請を行っていましたので、

    元肥には有機質の肥料を使っています。

    そのためか生育中期には強い土湧きが起こって茎数の確保に影響しました。

    茎数が不足したので、N1kgでつないだ後、穂肥はN1.5kgと1.0kgの2回施して、

    写真のような出来具合になりました。(刈り取り直前10月3日)

    いい感じでなびいて稲穂が垂れ下がっています。

     


  • 補植の成果は

    発芽はしたけれども、流水や表層剥離などで苗が消えてしまった箇所がありました。

    その後、村の人から余り苗をもらったりして補植したところも、

    なんとか穂が出て穴を埋めることができました。

    ただし補植の時期が遅れたこともあって、

    肝心の稲穂の稔りはいまいちです。

    おそらくほとんどがくず米になってしまったのではないでしょうか。

    来期は補植するとすれば、もっと早いタイミングでの対応が必要です。

    このように苗が消えてしまったところが・・・
    このように苗が消えてしまったところが・・・
    このように一応は稲穂で埋まりました。(広野字西百間)
    このように一応は稲穂で埋まりました。(広野字西百間)
    さらにもう一例です。この生育しなかったところが・・・
    さらにもう一例です。この生育しなかったところが・・・
    このように稲株が生育して、刈り取ることができました。
    このように稲株が生育して、刈り取ることができました。

  • 倒伏!

    倒伏しにくい品種「はえぬき」ですが、倒伏しました。

    屋敷裏の田んぼ、転作復帰後2年目の作付けです。

    おそらくこの田んぼは中央部が低くていつも堪水状態だったことから、

    根っこの張りが弱かったものと思われます。

    それから代掻きのとき、中央部にトラクターで土を大量に寄せたため

    肥料の濃度が高まっていたおそれがあります。

    それから株元が常時水の中だったことから、

    茎の節間が伸びて倒れ易くなっていたことも考えられます。

    酒田市字下中村(下)
    酒田市字下中村(下)
    酒田市字下中村(上)
    酒田市字下中村(上)

  • 刈場に目立つ草

    9月28日、稲刈り直前の田んぼです。

    出穂以来、例年になく暑い日が続き

    日照にも恵まれて登熟が進みました。

    ただ目立つのがごらんのような背の高い雑草。

    慣行の田んぼでは見られなかった草です。

    名前はわかりませんが、畑地に生育する雑草のように見えます。

    直播き田特有なのでしょうか。

    刈り取り前に引っこ抜きたいところでしたが、草取りの時間がなく

    このままコンバインが入りました。


  • ひえ~!

    取り残したヒエが大きくなりました。

    この田んぼは今年初めて借りて耕作したところです。

    高低差が大きくてヒエやクログワイが繁茂しました。

    クリンチャーやバサグラン(除草剤)で対応(けっこうコストかかりました)しましたが、一部取り残してしまいました。

    密生しているもののそんなに大面積ではないので、

    覚悟を決めてヒエ取りに入りましたが、

    余りの暑さに30分で断念しました。

    連日の残暑厳しい8月25日のことです。

    暑さ覚悟でヒエ取りに入りましたが・・・
    暑さ覚悟でヒエ取りに入りましたが・・・
    余りの暑さに生命の危機を感じて30分でギブアップ!
    余りの暑さに生命の危機を感じて30分でギブアップ!
    ヒエが抜かれたところはイネの株が細くてみすぼらしくなりました・・・
    ヒエが抜かれたところはイネの株が細くてみすぼらしくなりました・・・

  • 穂揃い

    出穂(8月15日のお盆ころ)から1週間。

    穂があらかた出揃いました。

    茎が太くて葉色が濃かったものだから、

    出てきた穂もかなりの大きさです。

    写真奥は隣の慣行のはえぬき。稲穂が黄色く色づき始めました。
    写真奥は隣の慣行のはえぬき。稲穂が黄色く色づき始めました。

  • 出穂直前

    8月10日、出穂直前です。

    幼穂を孕んだ茎が太くなっているのが確認できます。

    明日、東京より大輔君がやってきます。


  • 走り穂

    暑い日が続いています。

    8月8日、早いところで穂が出てきました。

    いわゆる「走り穂」です。

    周囲の慣行田では月初めに出穂、

    しだいに穂が揃ってきました。

     

    早いところで穂が出てきました
    早いところで穂が出てきました
    ヒエ取りをしていると大きなキアゲハが飛んできました
    ヒエ取りをしていると大きなキアゲハが飛んできました
    転作後地に生えたヒエです。畑地に多い種類です。
    転作後地に生えたヒエです。畑地に多い種類です。

  • 穂肥

    出穂前の追肥は7月20日から31日の間に、

    N(チッソ)で1.0kg~1.5kgを2回施しました。

    出穂を8月のお盆ころから20日ごろと想定しました。

    肥料はオール15の化成です。


  • 朝露

    7月27日早朝です。

    今日も暑くなりそうです。


  • 初夏の生育

    7月7日の下中村西の様子です。

    気温、日射量とも上がってきて

    生育がどんどん進んでいくのがわかります。


  • 条間が見えなくなってきたぞ

    7月5日、播種から2ヶ月たちました。

    順調に生育が進むと株が大きくなって、条間(株と株の間約30cm)が次第に見えなくなってきました。

    来年は全圃場がこのように揃って生育するのが目標です。

    広野字下中村
    広野字下中村

  • 生育しなかったところ

    次第に株が大きくなってくると、株が無いところが穴となって余計目立つようになりました。

    来期はこれら欠株地帯をなくすることが目標です。

    水口元・・・・・水流で種や芽が流された

    畦畔端・・・・・イネミズやイナゴの被害で株がなくなった

    隅っこ・・・・・・浮き藁や表層剥離で消えてしまった

    流された水口周辺(広野字西百軒)
    流された水口周辺(広野字西百軒)
    広野字堰西
    広野字堰西
    広野字田割
    広野字田割
    畦畔端(広野字屋敷割)
    畦畔端(広野字屋敷割)
    機械の上がり口には、忘れずに種を播いておきましょう
    機械の上がり口には、忘れずに種を播いておきましょう

  • 生育順調

    田んぼによって良い悪いはあるものの、直播きのはえぬきは順調に生育しています。

    当然なのですが、日にちが進むだけ植物は成長します。

    直播きはスタートが遅れて、発芽後しばらくは周囲の田んぼに比べて株の大きさが負けていますが、追いつくのもまもなくかも知れません。

    そこをいかに我慢できるか。

    そして発芽が良くなかった箇所を来期はどう改善していくか。

    しっかり検証して対策を講じれば、そう難しくない気がします。

    ひとついえること、

    「直播きは育苗の手間が省ける分、水管理が忙しい」

    それからもうひとつ、

    「発芽まではそう難しくない。要は芽を出した苗をいかに消さないで大きくするか」

     

    梅雨の晴れ間、早朝の田んぼ(6月25日 広野字下中村)
    梅雨の晴れ間、早朝の田んぼ(6月25日 広野字下中村)
    同じ田んぼで、夕日を受けて
    同じ田んぼで、夕日を受けて

  • 補植は禁じ手?

    前回の記事のようにアオミドロ、そして浮きワラや表層剥離、

    水口元が流されたり、カラスに芽を抜かれたりと、結果的に発芽不良で欠株になったらどうするか。

    そのままでは待てど暮らせど、再びイネは出てきません。

    そこで苗が準備してあれば、補植です。

    田植後の隅植えだと思えば、それほど労力は要りません。

    あらかじめ余り種を補植用に育苗しておくのも、保険としては有効と思われます。

    (下のアオミドロ田では近所の農家から余り苗を頂いて、補植しました)


  • アオミドロで稲が消えた!

    直播きを一気に大面積やったので、色々な圃場があります。

    深水とアオミドロで角の稲を大きく消してしまった田んぼがあります。

    ここは圃場整備されていない昔ながらの田んぼで、1本の水路が用水路と排水路を兼ねています。

    深水状態なのは分かっていましたが、下流の田んぼに遠慮して、自然減水に期待して排水作業を行いませんでした。

    そこにいつ湧いたのか大量のアオミドロが覆いかぶさり・・・

    いったん雨で落ちついたように見えたのですが・・・

    気がつたときには時すでに遅し。

    かなりの面積の貴重な苗を失っていたのです。

    アオミドロ対策で効果があるというモゲトン粒剤をはじめて使ってみました。

    これは効きました。

    散布翌日にはもうアオミドロが変質していました。

    来期からアオミドロには、迷わずモゲトンです。

    (直播きに取り組んだおかげで、いろいろ農薬にも詳しく?なりました)

    深水とアオミドロで苗が融けてしまった田んぼ(6月21日 坂野辺新田字上割)
    深水とアオミドロで苗が融けてしまった田んぼ(6月21日 坂野辺新田字上割)
    助かった苗も株元にへばりついた藻で、輪ゴムで束ねられたように。
    助かった苗も株元にへばりついた藻で、輪ゴムで束ねられたように。
    モゲトン散布当日(6月21日)
    モゲトン散布当日(6月21日)
    散布翌日、藻が黒く変色しています
    散布翌日、藻が黒く変色しています
    モゲトン散布当日(6月21日)
    モゲトン散布当日(6月21日)
    散布翌日
    散布翌日
    散布2日後、やがて分解されて無色透明になりました
    散布2日後、やがて分解されて無色透明になりました

  • 除草(スズメノテッポウ)

    丁寧に代を掻いたつもりなのですが、やがて立ち上がって大きくなるのが、スズメノテッポウ(ピーピー草、ペンペン草ともいう)です。

    やがて枯れてしまうとはいえ、直播き田だと苗が小さいだけにかなり大型で目立ちます。

    そのままにしておくのも、かなり見場が悪い。

    (昔人だと堕農の証拠のようでかなり気にする)

    そこで6月半ばより、採れるだけ採ってみようということで、手による除草を始めました。

    引っこ抜いた草はその場の泥の中に埋めていきます。

    めんどうな作業ですが、草がなくなるとすっきりしてイネが良くなったような気もします。

    腰をかがめる昔ながらの除草なので、ぎっくり腰にご注意を!


  • 除草(ヒエとアゼナ)
    クリンチャーとバサグラン

    発芽当初より田んぼの事情で雑草がひどく発生した田んぼがありました。

    そこは人力による除草はお手上げだったので、専用の除草剤を使用しました。

    ①ヒエ

    水持ちが悪すぎる(ザル田)ため、早くからヒエが厚く茂り青くなりました。

    6月18日、液剤のクリンチャーEMを動噴で散布。

    効果は早く現れ、3日後くらいからヒエが枯れはじめました。

    ②アゼナ

    今年から借りて新しく作った田んぼです。

    前作者は手前5分の1くらいは水張りして作付けしていませんでした。

    6月18日にバサグラン液剤を動噴で散布しました。

    散布量が少なかったのかもしれませんが、効き始めるまで1週間かかりました。

    そこに早くから畑草(たぶんアゼナ)がびっくりするほど繁茂しました。

    ヒエがひどい田んぼ(6月18日 広野字田割)
    ヒエがひどい田んぼ(6月18日 広野字田割)
    クリンチャー散布10日後(6月28日)
    クリンチャー散布10日後(6月28日)
    アゼナがひどい田んぼ(6月18日 広野字田割)
    アゼナがひどい田んぼ(6月18日 広野字田割)
    バサグラン散布10日後(6月28日)
    バサグラン散布10日後(6月28日)

  • イネミズ被害

    どうも畦の傍の苗の生育が悪いと思ったら、

    イネミズゾウムシの被害でした。

    直播きは発芽時期が遅れるため、移植苗ほど被害はないであろうと思っていましたが、そうではありませんでした。

    おまけにイナゴの幼虫の食害もありました。

    被害のひどい圃場には額縁状にトレボン粒剤を散布しました。(6月13日)

    来期は最初から全圃場の畦際で殺虫剤使用の準備をしようと思います。


  • 沸きがひどいぞ

    気温の上昇につれて、程度こそあれ田んぼの沸きがひどくなってきます。

    田起こし、代掻きで田んぼに鋤きこまれた藁や有機物が発酵して

    ガスを出してくるからです。

    沸きや表層剥離も短い苗にとっては要注意です。

    下の写真は「田んぼの沸き」がひどかったところです。(6月12日)

    その原因として考えられるのは、以下のとおり。

    ①元肥えがウズラ糞などを使った有機質肥料であったこと

    ②雑草(スズメノテッポウ)がひどくて、トラクターの代掻きを3回行ったこと

    除草剤散布前も一度干しましたが、さして効果なし。(広野字屋敷割)
    除草剤散布前も一度干しましたが、さして効果なし。(広野字屋敷割)
    表面がぐじゅぐじゅ、とふとふしていて苗にとっていいことなし。
    表面がぐじゅぐじゅ、とふとふしていて苗にとっていいことなし。

  • 頭(かしら)は遅れる

    1枚の田んぼ、出芽が平らに揃えばいいのですが、

    やはり水口元の頭(かしら)は生育が遅れます。

    その原因としては・・・

    ①頭の枕地はたいてい高いので、水をかけてもすぐ土の表面が出てしまう→水分不足

    ②いつも土が露出しているので→温度不足

    ③出芽してもカラスなど鳥から拾われやすい

    ④水の取り入れ口の種が水流で流されてしまい発芽せず

    どの田んぼも真ん中から奥(尻)の方は、発芽が筋状に確認できるのに

    頭の枕地は、成育が遅れて苗が小さいので見えにくい。


  • 日に日に生育中

    除草剤を散布して数日後からは、通常の水管理になりました。

    周囲の慣行田に比べると、まだまだか弱い苗ですが、

    日に日に成長していく様子はとてもうれしいものがありました。

    葉っぱ一枚増えるごとに体格が良くなります。

    一般の田植から遅れること1ヶ月、ようやくスタートラインに立てた感じです。

    (6月9日 広野字下中村)
    (6月9日 広野字下中村)
    (6月11日 黒森字三番割)
    (6月11日 黒森字三番割)

  • カラスが・・・

    芽が出てきたこの時期、カラスが頻繁に田んぼに入ってくるようになりました。

    以前からカラスは普通にいたので、あまり気にも留めなかったのですが、

    実はたいへんないたずらをしていました。

    鉄に覆われた固い種のうちは良かったのですが、芽が出てからは要注意です。

    カラスたちは出てきた芽を啄ばんで、引っこ抜いては遊んで(?)いたのです。

    ずっと水を溜めた状態ではまずいと思い、中途半端に干したのが結果的にだめでした。

    気づいたときにはすでに遅し。

    被害のひどい圃場にはテグスを張りましょう。


  • なぜか白鳥が・・・

    なぜか時期はずれの白鳥が出現!

    最近よくこの辺で目撃されている白鳥です。

    まさか直播きの田んぼにもやってくるとは・・・

    やっと発芽したばかりなのに、そんなに大きな足で踏まれるとたいへんです。

    心配しながら見ていると、そのうち白鳥はどこかに行ってしまいました。


  • 中期除草剤散布

    6月4日~6日にかけて、2回目の除草剤を散布しました。

    葉数は1.5葉が適期なのですが、若干遅れて2葉を越えていました。

    イネキング粒剤(1kg剤)です。

    面積が面積なだけに、できれば散布の楽なジャンボ剤の方が良かったかも。

    一部、沸きがひどいところは、いったん落水して田んぼを干してから

    再度入水し散布しました。

     

    散布3日前のイネです。(黒森字三番割)
    散布3日前のイネです。(黒森字三番割)
    葉齢は2葉くらい。
    葉齢は2葉くらい。

  • 発芽が筋状に!

    播種から4週間、発芽した芽が少しづつ伸びてきて、縦に筋状に確認できるようになりました。

    ここまでくればしめたもの(?)

    毎日の田んぼ回りが、俄然楽しくなりました。

    (しかし、困難はこの後にありました。せっかく伸びた芽の受難はこの時は予想できませんでした。)

    坂野辺新田字上割 5月28日  (だし風が当らない分、他の圃場より急ぎました)
    坂野辺新田字上割 5月28日  (だし風が当らない分、他の圃場より急ぎました)
    同圃場
    同圃場
    黒森字深下 5月31日
    黒森字深下 5月31日
    広野字屋敷割 5月31日
    広野字屋敷割 5月31日

  • 転作後の田んぼ(高いところ、低いところ)

    転作後の田んぼは特に田面の高低差が極端です。

    高いところは極端に高いし、低いところは極端に低い。

    水深をどちらに合わせたらいいのか悩みました。

    (後日分かったことですが、低いところに播かれていつも水の中だった種籾もちゃんと発芽しました。逆に高すぎていつも土が露出していたところは、鳥に遊ばれていつのまにか種がなくなってしまったところがありました。)

    下のひび割れを見ると転作後の直播きは困難のように見えますが、結果的には発芽が隅から隅まできれいに揃いました。

    理由は土が固いので播かれた種が埋没しなかったことや、田んぼの湧きがほとんどなかったからと言えます。

    転作後の田んぼは中が窪くて周囲が高い傾向が。尻の高いのは困りものです。
    転作後の田んぼは中が窪くて周囲が高い傾向が。尻の高いのは困りものです。
    しょっちゅう水が乾くので、表面にひびが。
    しょっちゅう水が乾くので、表面にひびが。
    固く締まっているので、歩いてもぬかりません。
    固く締まっているので、歩いてもぬかりません。
    それでも発芽は進んでいます。
    それでも発芽は進んでいます。
    低いところの水深が深くなりすぎないように、最低縦溝には常に水が走っている状態を保ちました。
    低いところの水深が深くなりすぎないように、最低縦溝には常に水が走っている状態を保ちました。

  • 発芽させるための水管理

    発芽を促すための水管理にはたいへん気を使いました。

    基本は浅水のヒタヒタ水状態が理想です

    しかしまっ平らな田んぼなどはほとんどありません。

    一枚の田んぼでも高いところと低いところでは、かなりの落差があります。

    そして圃場ごとに、特性というか癖というか条件がいろいろあります。

    (水持ちが良い・悪い、水掛けが容易・困難、毎年同じ雑草が繁茂するなど)

    ただたっぷりと水を張っていれば良いというわけにもいかず、この期間の水管理には労力が要りました。

    浅水管理といっても、水の量が少ないと、田んぼの土の高いところは(特に頭の方)はすぐに水がなくなり、種が露出します。

    反対に低いところ(特に尻のほう)はいつも水が溜まりっぱなしで、種は常時水中に没していて空気に触れることがありません。

    田面の高いところが乾きすぎると思ったら水を掛け、また深いところに水が溜まり続けていたら、時々落水して種を出してあげたりと、

    とにかくこの時期の水管理は忙しくて、760a(圃場の場所は15箇所に分散)回るのに、朝夕それぞれ1時間半はかかりました。

    浅水管理する田んぼ。(黒森字深下)
    浅水管理する田んぼ。(黒森字深下)
    坂野辺新田字上割
    坂野辺新田字上割
    広野字堰西
    広野字堰西
    広野字西百間
    広野字西百間
    広野字下中村(転作後)
    広野字下中村(転作後)
    中央部が低くて水が溜まっているところは、なんとか排水したくて工夫しましたが、その後ちゃんと発芽しました。
    中央部が低くて水が溜まっているところは、なんとか排水したくて工夫しましたが、その後ちゃんと発芽しました。

  • 発芽確認!

    発芽を確認したのは種を播いてから、2週間後でした。(5月21日)

    種は温度と水分があれば発芽します。

    その年の気象条件にも影響されるものと思われます。

    またいろいろな条件の圃場がある中で、一番発芽が早かったのはだし風(東風)の当らない田んぼでした。

    まずは芽が出て一安心です。

    播種から2週間、芽が出てきました。
    播種から2週間、芽が出てきました。
    どの作物に限らず、発芽を確認するのは嬉しいものです。
    どの作物に限らず、発芽を確認するのは嬉しいものです。
    サンバード散布から1週間、水持ちのいい田んぼでは一斉に落水しました。
    サンバード散布から1週間、水持ちのいい田んぼでは一斉に落水しました。

  • 入水、サンバード粒剤散布

    播種後、5日から7日そのまま干し続けました。

    そしていよいよ入水です。

    田んぼの保水力を上げるため、今回は直播きする田んぼ全部を畦塗りして、尻には漏水防止で畦マルチを張りました。

    畦マルチを張る作業は、面積が760aもあるために、丸1日かかりました。(5月14日)

    翌5月15日に一斉に除草剤(サンバード粒剤)を動力散布機で散布しました。

    サンバード粒剤はその特性(非選択性なのに、イネに対する選択性がきわめて低いという理由)から、一般的に直播き田に使われています。

    ただ値段が3000円以上と張ることと、形状が3kg剤しかないのが難点です。

    今時流行らない3kg剤の粒を760a散布したので、結構肩にきました。

    早く軽量で値段がソルネット並みの、直播き用初期除草剤が開発されることを願います。

    動散を背負って田んぼを歩くとき、水の中の種を踏んでしまわないか心配しました。

    しかし播種時についた縦溝を頼りに、条間を確認しながら歩くことができたので問題ありませんでした。

    田んぼに水を入れるとき、水流で種が流れてしまわないように気を使いましょう。
    田んぼに水を入れるとき、水流で種が流れてしまわないように気を使いましょう。
    1週間干して、種がしっかり土の表面にくっついています。
    1週間干して、種がしっかり土の表面にくっついています。
    入水前の種籾はこんな状態です。
    入水前の種籾はこんな状態です。

  • カラスが来た!

    直播きでは鳥によって播かれた種が食べられる害が心配されます。

    しかし鉄コーティングされた種は堅くて、鳥はたとえ啄ばんだとしても

    食べないで吐き出すそうです。

    たしかに小石を噛んだように堅くて食べられないでしょう。

    鉄をコーティングしたおかげで、この時期播かれた種は鳥害からは守られます。

    (実は問題は、発芽したあとなのでした・・・カラス恐るべし)


  • 播種後の管理

    種を播く→入水→除草剤(サンバード粒剤)→自然落水→間断冠水(浅水管理)

    播種後は以上のような流れになるのですが、

    種を播いたあと、すぐ水を入れるか、ある期間そのまま干し続けるかは、意見の分かれるところでしょうか。

    一番省力なのは、播種と同時にサンバードを散布(鉄まきちゃんには除草剤散布器が付属しています)することです。

    しかし風の強い庄内では、播種後すぐ水を溜めると、強風で種が寄せられ易いとの理由から、

    種を播いたらすぐ入水せずに、2~3日そのまま干して種を落ち着かせた方が良いという指導でした。

    納得の説明です。

    また当日指導してくださった菅原さんによると、2~3日といわず、もっと1週間もがっちり干したほうが良いと言われました。

    続けて明日から田植の予定もありましたので、そのまま1週間干し続けることにしました。

    その後、水を張って除草剤を散布する予定です。


  • 代掻きから播種までの間隔の問題

    仕上げの代掻きから播種するまでの間隔は、

    圃場によって2日から5日が空きました。

    実際に作業してみて、標準は3~4日の間隔

    (その間に土が乾いて締まる)がちょうどいいように思います。

    草を沈める目的で代掻きを3回行った田んぼは、

    結果的に中2日で播種しましたが、できればもう一日干したかった気がします。

    また間隔が同じ2日でも、泥炭地や転作跡などの圃場条件が乾き易いところは、中2日でもOKでした。

    逆に間隔が5日と空いてしまった田んぼは、特に尻の枕地が乾きすぎてしまい

    硬くなって車輪後が消えずに、播かれた種がばらけました。

    今回の播種は、単純に南から北方向に順番に播いていきましたが、

    代掻き後の圃場条件を考えて、播種の順番を決めるべきでしょう。

    また排水路端の枕地とか部分的に乾き易いところは、

    代掻き後落水のタイミングを遅らせるなどの対応が必要でしょう。

    乾きすぎて硬くなり、車輪跡が消えない圃場。
    乾きすぎて硬くなり、車輪跡が消えない圃場。
    表面がでこぼこのまま、種が播かれるので・・・
    表面がでこぼこのまま、種が播かれるので・・・
    播かれた(落下した)種が、ばらけて散らばっています。
    播かれた(落下した)種が、ばらけて散らばっています。

  • 播種

    5月7日、いよいよ播種です。

    品種は「はえぬき」、10aあたり7.8kgの種籾が準備できました。

    株数は坪60株。

    播種量は目盛りで調整できますが、使用するたびに鉄で擦られ受け軸が減る(消耗品)ので

    目盛りはあくまでも目安です。

    新品の状態で、目盛り2.5で10a当り7.0kg以下の使用籾量、

    目盛りをひとつ上げると、7.1~7.2kg、

    さらにもうひとつ上げると7.7~7.8kgの種籾が播かれたようでした。

    作業スピードは慣れると、40aのたんぼで40分くらい。

    種籾の補給は30a~40aで済みました。

    (作業日5月7日~9日 播種面積760a)

    まずホッパーに種籾を入れます。
    まずホッパーに種籾を入れます。
    種はホッパーに注ぎ易いように、袋からバケツや桶に移すとよい。
    種はホッパーに注ぎ易いように、袋からバケツや桶に移すとよい。
    いざ、発進!
    土の上に種の茶色い塊が視認できます!
    土の上に種の茶色い塊が視認できます!
    一株10粒前後落とされていきます。
    おっ!播かれている、播かれている!
    おっ!播かれている、播かれている!
    播かれた後の田んぼはこんな感じです。
    播かれた後の田んぼはこんな感じです。
    田面の低いところに、ところどころ水が残っているのが通常の状態です。
    田面の低いところに、ところどころ水が残っているのが通常の状態です。
    前回の記事で溝切りして排水処理した田んぼは、このように播種できました。
    前回の記事で溝切りして排水処理した田んぼは、このように播種できました。

  • 代掻き後の管理

    今年の代掻きは、慣行栽培用の種まきが遅れた影響で開始が5月1日になりました。

    通常どおり1回目に粗掻きして、2回目に仕上げます。

    スズメノテッポウが残る田んぼは、さらにもう一回トラクターが入って草を沈めます。

    代掻きから播種まである程度間隔を空けて、田んぼの表面を締めなければなりません。

    土(泥)が柔らかいと、種が沈んで発芽不良になるからです。

    したがってトラクターが回転する枕地などは、特に不必要に土が柔らかくならないように配慮が要ります。

    代掻きから播種までの日数は圃場条件にも因りますが、

    およそ3~4日でしょうか。

     

     

    田んぼの中が窪くて、池状に水が溜まりっぱなしのところは、溝切り機で排水しました。
    田んぼの中が窪くて、池状に水が溜まりっぱなしのところは、溝切り機で排水しました。

  • 発芽9割を確認

    発芽試験開始1週間です。

    当初、温度が足りなかったためにコタツで温めました。

    「はえぬき」「ひとめぼれ」ともに種籾100粒を2サンプル試験しましたが、

    いずれも90%を越える発芽が確認されました。

    水が多かったので根が伸びています。また日光に当っていないので芽は白いままです。
    水が多かったので根が伸びています。また日光に当っていないので芽は白いままです。

  • 発芽試験

    鉄コーティングした種籾の発芽を試験します。

    トレーにティッシュを敷いて、種子を100粒並べて水をかけます。

    水分と温度があれば発芽しますので、乾き過ぎないように注意しながら

    流しの給湯器の上(ほんのり暖かい)にトレーを置きました。

    100粒のうち何粒が発芽するか。

    目標の発芽率は90%以上です。

    トレーは品種と作業工程ごとに分けました。
    トレーは品種と作業工程ごとに分けました。
    水分は冠水しない程度のひたひた水。
    水分は冠水しない程度のひたひた水。

  • 乾燥終了、袋詰め

    およそ2週間苗箱に広げて乾燥させた種籾を袋に入れます。

    作業場のスペースが余分にあればこのままの状態で置いておいてもいいのですが、

    育苗の準備が始まるために、片付けなくてはならないのです。

    水分が残っていると発熱の恐れがあると聞きましたので、

    メッシュの袋に入れて、その袋も積み重ねないで別の場所に保管することにしました。

    播種の際計算がしやすいように、一袋に6kgづつ入れました。
    播種の際計算がしやすいように、一袋に6kgづつ入れました。

  • 鉄コーティング実践編(3日目)

    酸化を促す水分を補給して一晩おきました。

    その翌日です。(3月8日)

    酸化が進んでいます。

    昨日補給した水分が多いほど、茶色く変色しています。(表面も中も)

    しかし種同士がくっついて固く締まってしまいました。

    手でほぐせばいいのですが、量が量ですのでもう一度

    混合機に種を戻して機械を回転させながらほぐすことにしました。

    若干水分が足りなかった(?)種は、表面は酸化していても

    中はまだ黒っぽい籾もあります。

    そんな籾は固まり方が弱く、すぐほぐれます。

    種籾上下の酸化ムラを解消するためにも、

    面倒ですがまた種籾を混合機に戻して回転、攪拌するのがベストのようです。

    結局都合3回(3日間かけて)機械で種を回すことになります。

    以上で種籾の鉄コーティング作業は終了です。

    あとはこのまま(苗箱に薄く広げて)放置して、1~2週間乾燥させます。

     

    きれいに酸化して、茶色く変色しました。しかし種同士がくっついて固くなっています。
    きれいに酸化して、茶色く変色しました。しかし種同士がくっついて固くなっています。
    そこで再再度種籾を混合機に戻して、塊を手でほぐします。また回転させることで全体の攪拌にもなります。
    そこで再再度種籾を混合機に戻して、塊を手でほぐします。また回転させることで全体の攪拌にもなります。

  • 鉄コーティング実践編(2日目)

    鉄コーティングした種籾を苗箱に薄く広げ、一晩置きました。

    その翌日です。(3月7日)

    コーティングされた鉄の酸化を促すために、もう一度水分を補給します。

    つまり再度、種籾を混合機に入れて回転させながら、噴霧器で水をかけます。

    どのくらい水分で湿らせるか?

    実践して分かったことですが、混合機の底に水がたまらない程度に多め

    が良いようです。

    酸化が進むと鉄は錆びた茶色になります。

    また作業終了後もそうですが、昼休みなど長い休憩を取るときは、

    面倒でも混合機の容器(円盤部分)をはずして水洗いします

    そのまま放置すると鉄錆で容器内が汚れてしまうからです。

    一晩置いた種籾。部分的に酸化してまだらになっています。このままでは不十分。
    一晩置いた種籾。部分的に酸化してまだらになっています。このままでは不十分。
    再度機械に種を入れ、水を噴霧します。けっこうたっぷりめにかけます。
    再度機械に種を入れ、水を噴霧します。けっこうたっぷりめにかけます。
    機械の円筒内部が錆び付かない様に、お昼と夕方には水洗いします。
    機械の円筒内部が錆び付かない様に、お昼と夕方には水洗いします。

  • 鉄コーティング実践編(1日目)

    いよいよ種籾に鉄をコーティングします。(3月6日)

    クボタからは佐藤さんが来てくれて、指導してくださいました。

    前処理として種籾を4~5日間、浸種(水に浸す)します。

    品種は「はえぬき」。種籾は5kgづつメッシュの袋に入れました。

    積算温度で40度から60度。(これ以上長くすると発芽率低下)

    太ももでは水温が低かったので(平均7度くらい)6日間浸種しました。

    前の日に水から上げて、水切りしておきます。(特にしっかりと水を切る必要はなし)

    鉄粉と一緒に焼石膏を混ぜます。

    分量は種籾1に対して鉄粉は0.5、焼石膏は0.05、仕上げの焼石膏は0.025の割合。

    つまり種籾10kgだとすれば、鉄粉は5kg、焼石膏は500g、仕上げの焼石膏は250gというわけです。

    その他必要なものは、

    ・混合機

    ・はかり(10kg用と1kg用くらい2種類)

    ・噴霧器(ホームセンターで売っている安いもので十分、ノズルの柄は短いほうがいい)

    ・ポリバケツ(小ぶりである程度厚め、100円ショップは薄くて割れやすい)

    ・ポリのチリトリか厚手の下敷き(攪拌用、籾をすくう容器として)

    ・ブルーシートか空の苗箱(コーティングした種子を広げて乾かすため)

    ・手袋、マスク、メガネ

    コーティング後に乾燥させますが、その際気をつけるのは籾の発熱。

    鉄粉が酸化することによって出る熱を上手に放熱させなければなりません。

    種籾を広げるときは厚くならないように注意します。(目安1cm以内)

     

    あらかじめ鉄粉と焼石膏の分量を軽量して、すぐ投入できるようにバケツに入れておきます。
    あらかじめ鉄粉と焼石膏の分量を軽量して、すぐ投入できるようにバケツに入れておきます。
    種籾の量は1回で10kgがちょうどいいようです。混合機を回しながら噴霧器で水をかけていきます。
    種籾の量は1回で10kgがちょうどいいようです。混合機を回しながら噴霧器で水をかけていきます。
    水分は手で握って手のひらにくっつく程度。割と濡らします。
    水分は手で握って手のひらにくっつく程度。割と濡らします。
    鉄粉と焼石膏を混ぜたものを注ぎます。一気に4分の3くらい。
    鉄粉と焼石膏を混ぜたものを注ぎます。一気に4分の3くらい。
    さらに回転する具合を見ながら、水分を補給します。慣れないうちは粉、水の順番で。
    さらに回転する具合を見ながら、水分を補給します。慣れないうちは粉、水の順番で。
    さらに残りの粉を投入。水分の多い少ないで、鉄粉の着き方が違ってくるので作業にはある程度慣れが必要。
    さらに残りの粉を投入。水分の多い少ないで、鉄粉の着き方が違ってくるので作業にはある程度慣れが必要。
    最後に仕上げ用の焼石膏を混ぜます。これで水分を調整すれば出来上がりです。
    最後に仕上げ用の焼石膏を混ぜます。これで水分を調整すれば出来上がりです。
    これが出来上がりの状態。慣れると1回当り5分くらいでコーティングできるそうです。
    これが出来上がりの状態。慣れると1回当り5分くらいでコーティングできるそうです。
    コーティングが終わった種籾は、速やかに苗箱に薄く広げて(1箱1kg、厚さ1cmくらい)乾かします。
    コーティングが終わった種籾は、速やかに苗箱に薄く広げて(1箱1kg、厚さ1cmくらい)乾かします。
    苗箱は直接重ねずに角木などを挟んですきまを空けます。(放熱対策)
    苗箱は直接重ねずに角木などを挟んですきまを空けます。(放熱対策)

  • なぜ鉄コーティングなのか

    ●育苗田植の限界

    従来の栽培方法(育苗して田植機で移植する方法、いわゆる慣行栽培)では、

    収量こそ安定するものの、春に労働が集中し、農家はてんてこ舞いの忙しさでした。

    特に育苗。

    雪が消える3月末、種籾の準備(選別、消毒、浸積、催芽)をしながら、床土に肥料を混ぜて苗箱に詰めます。

    種を播いたら播いたで、ハウスなどに並べ、田植ができる一丁前の苗になるまで毎日温度管理や水管理に追われます。

    4月半ば、育苗と平行して田植の準備です。

    田んぼに肥料を撒いて、トラクターで起こして、水を入れて代を掻きます。

    すべての作業が順調に行って5月始め、ようやく田植になります。

    現在の田植機は性能が良いので、はかがいきます。

    その代わり、苗の運搬、補給が大変です。

    そのうえ田植機に載せる苗は軽くない。

    一枚5~10kgの苗箱を種まきから田植まで、いったい何回持ち上げることでしょうか。

    このように田植が終わると、皆さんへとへと。

    とりあえず大きく安堵して、「さなぶり」で田植の労をねぎらうわけです。

    そういうわけで、田植する面積が増えれば増えるほど、

    育苗の手間が増え、資材が増え、労働時間も増えていくわけです。

    作付け面積の拡大を目指そうにも、育苗にかかるコストが大きなネックとなっていました。

     

    ●直播栽培の取り組み

    一方、育苗をしない栽培方法もあります。

    田んぼに種を直接播く「直播(じきまき)」です。

    普通に田起こし、代掻きをして水田状態にして播く「湛水直播」や、

    田んぼに水を入れずに畑状態にして播く「乾田直播」など、

    それぞれ創意工夫して行われてきました。

    なにしろ育苗の手間が要らないわけですから、大幅な省力、コストダウンが図られます。

    しかしなぜ直播が普及拡大してこなかったのでしょうか?

    それは栽培技術の不安定さにありました。

    発芽や苗立ちの不良、それによる雑草の繁茂、結果的に収量が上がらないなど。

    もちろん早くから直播に取り組んで、それなりに結果を出している人もいます。

    しかし誰でも手軽に取り組める「万人向けの技術」としては確立されなかったと思います。

    「直播は簡単でいいんだけれど、(コメが)獲れない」

    今までの直播にはどこかに「失敗」というイメージがつきまとい、

    多くの人はその魅力を十分に理解しながらも、今一歩踏み出せないでいたのです。

     

    ●鉄コーティング直播の可能性

    今、クボタが提唱する「鉄コーティング直播」が注目を集めています。

    種籾に鉄粉をコーティングして、播く方法です。

    鉄コーティングされた種籾は硬い籾になることから、

    鳥に拾われにくい、そして種が重いために水面に浮いてしまうこともなく、

    苗立ちが良いため、発芽率が高くなるといいます

    発芽が良いか悪いか、直播の最大のポイントです。

    クボタの専用直播機「鉄まきちゃん」は最大秒速1.8mの高速で作業します。

    代を掻いた水田の表面に落下して種籾を数粒づつ落としていきます。(高速点播)

    条播(筋状)ではなくて点播(てんぱ ※生育すると株状になる)なのがミソ。

    稲が株となって成長すると、風通しも良くなって品質・収量に好結果が出るのだそうです。

    私たちは育苗田植方式ではこれ以上の大規模化は困難と考えていました。

    いろいろな直播方法を見たり聞いたりする中で、どの方法が私たちの現状に合っているのか。

    そんな中、クボタの鉄コーティングの評判が聞こえてきました。

    「渡りに船」とはこのことでしょうか。

    この春クボタの鉄まきちゃんを導入して、鉄コーティング直播に本格的に取り組みことにしました。

    ここでは各方面の指導をいただきながら、私たちの作業の取り組みや考えなどを

    随時報告していこうと思っています。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

農事組合法人 太ももの会  山形県酒田市広野字福岡628-2 TEL.0234-92-3660 FAX 0234-92-3659