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太もも米の四季「夏」
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雨降りはビッキの天国サ。
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除草はつらいよ
有機の田んぼは雑草との格闘が続きます。
田んぼに放した鴨たちにがんばってもらう他に、
機械による除草作業を併用しています。
機械は何種類かあります。
用途によって使い分けています。
チェーン引きは人力なので、長時間引っ張るととても腹が減ります。
石井農機の除草機。株元と条間の両方を攪拌できます。昔ながらの条間用除草機、通称カルタン。回転爪の馬力があります。昨年デビューの乗用除草機。短時間で大面積をこなせます。新技術!?のチェーン引き。田んぼの表面をチェーンを引きずって、芽が出たばかりの雑草をシャットアウト。
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ヒエ取り
6月梅雨のころ、機械で取り残した雑草を手作業で抜いていきます。
イネ科のヒエは生育が早くて難儀します。
しかもイネと姿がよく似通っているので、ある程度慣れが必要です。
草が厚いと腰を伸す暇がないほどです。
おいしいお米を作るため「辛いけれどエンヤーコラ」です。
取り残したヒエは手で抜くしかありません。ヒエはイネと同じ仲間イネ科の植物なので、慣れないと見分けがつきません。(真ん中がヒエ)7月、取り残されたヒエは早くも穂を出します。この種をこぼしてしまうと来年またヒエが発生するわけです。稲刈り前にがんばって田んぼから引っこ抜いたヒエ。実際はほとんどお手上げになってしまいます。
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作溝(溝切り)
青田が賑やかになる7月上旬、
株と株の間に溝を切る作業をします。
作溝(さっこう)または溝切りといいます。
培土機という専用の機械で田んぼの縦方向に何本も溝を切ります。
田んぼの表面に水を溜める必要(保温効果)が無くなるので、
落水の前に、この後の田んぼの水管理を容易にするために
水路としての溝を切るのです。
最近は乗用タイプの機械がブームです。
田んぼはこのあと落水して(中干し)、3~4日に一度の水掛けになります。
1条ずつ長い田んぼを縦に何往復もします。このたて溝が細い水路になります。用水(水掛け)のみならず排水(水落とし)も容易になります。たて溝とよこ溝をつないで、水の流れを田んぼ一面に行き渡らせ易くします。
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穂肥(追肥)
7月中下旬、稲穂が出るまで1ヶ月もありません。
元肥の肥料の効果もそろそろ切れてきます。
そこでイネに追肥して元気になってもらいます。
稲穂に効かせるので「穂肥(ほごえ)」とも言います。
梅雨明けの時期、
強い日差しの下、重い肥料と機械を背負って田んぼを歩く。
なかなかの重労働です。
「ひとめぼれ」に散布しているのは通常の化成肥料です。
追肥用肥料は重量20kg、肩にずっしり食い込みます。ぬかるむ田んぼを歩きながら、動力散布機の筒先を左右に振って肥料をまきます。